過去の活動報告については”9条NEWS”のバックナンバーにあります。

  2017年2月18日開催「共謀罪・学習会報告」 
共謀罪」について 学習会 〔福永紗織法律事務所 福永紗織先生〕
~そもそも共謀罪とは何か~   基本的人権」は守られるのか?
むさし9条の会では、2月18日(土)北区武蔵ヶ丘の沖畑公民館で「共謀罪」についての学習会を実施しました。 詳細報告は、こちらにあります。


     2016年9月3日 九条の会全県交流集会終わる
~九条の会の役割に確信、運動の再構築へ~


 
 
熊本地震で延期されていた、九条の会全県交流会が、9月3日、熊本県婦人会館で開催されました。
 交流会の目的は、①憲法9条を守る立場から参院選をたたかった活動を交流し、教訓
を引き出すこと、②そのことを通じて、くまもと九条の会12周年記念行事の内容をいかにするかを明らかにして準備していくことでした
藤岡崇史氏(非戦平和を願う宗教者会)の司会で、三澤純・くまもと九条の会事務局長の基調報告を聞き、5班に分かれて分散会を開き、閉会挨拶を戸田敏氏(くまもと九条の会事務局次長)が行ないました。
参加者は、20団体、35人でした。(阿蘇、大津、益城、山都、宇城、錦、八代、天草、上天草、出水・白山、たくま・ながみね、秋津・小楠、子育て・教育、民医連菊陽病院、障害者、平和憲法を活かす会、憲法連、宗教者の会、大学人の会、革新懇)
参加団体、参加者数ともに、以前より多くはありませんでした。参院選が終わって一段落したという雰囲気も影響しているようですが、九条の会が創立後12年経過し、中心メンバーの高齢化や家庭の事情など、それぞれの九条の会の内部に組織的な問題をかかえていることも関係しているようです。
しかし、参加した九条の会は、それぞれ系統的に活動しており、今回の参院選の共闘にも九条の会が大きな役割を果たしたことが確認されました。
さらに、活発な討論の中で、改憲派が衆参で3分の2以上を確保し、安倍政権が執念を持って改憲策動を進めようとしていることを確認し、今こそ草の根の組織である九条の会の出番であり、組織の再編強化と、若者や家庭の主婦なども加わる新しい活動を構
築すべく活動を改善していくことが確認されました。  詳細はこちらをご覧ください。

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8.30県民大行動
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                    7月10日 参議院選挙終わる
9条守れ・新たなたたかいの始まり
 ~参議院選挙を終わって~

                   文責 戸田敏(事務局次長)

7月10日の参議院選挙には、私たちくまもと九条の会は、立憲主義を破壊し、日本を「海外で戦争する国」にするのかどうかのかかった重大な選挙と位置づけて、市民と野党の統一候補となった阿部広美さんを押してそれぞれの立場で闘いました。
阿部広美さんは、269,168票(得票率36.1%)を獲得し健闘しましたが、残念ながら、議席を獲得することはできませんでした。全国では、改憲勢力が3分の2以上を占める結果となりました。

しかし、全国32ある一人区のうち11選挙区で、激戦の末、市民と野党の押した候補者が勝利し、この闘いに先鞭をつけたのは熊本の阿部広美さんでした。熊本の場合も、阿部広美さんの魅力とともに市民と野党の共闘の相乗効果が現れたことは間違いありません。この参院選を通じて私たちは、地域の多くの人びとや、色々な政党の人たちとの結びつきを広め、深め、新たな前進のための力を貯えることができました。
安倍政権に白紙委任したわけではありません
この参院選で、参院でも改憲勢力が3分の2以上を占めることになりました。しかし、国民は憲法改定について、安倍政権に白紙委任したわけでは決してありません。
安倍首相は年頭のメッセージで、「今度の参院選で改憲発議に必要な3分の2以上の議席を改憲勢力で目指す」と言っておきながら、この選挙では憲法改正問題には殆ど触れず、「アベノミクス」の実行こそ最大の争点であるかのように言ってきました。この3分に2以上の議席は、国民を騙し、はぐらかしてきた結果です。選挙直後の共同通信社の世論調査でも、国民は安倍政権下での憲法改正には反対が48%で、賛成の35%を大きく上回っています。
「大規模災害」を口実とした改憲は許されません
菅義偉官房長官は、熊本地震直後の記者会見で、緊急事態条項を憲法改正で新設することについて「極めて重く大切な課題だ」と述べました。
緊急事態条項とは、外部からの武力攻撃や内乱など、政府が言う「緊急事態」になったときに、内閣が発令した政令を、法律と同じ扱いにするというものです。戦前、治安維持法によって、表現や集会の自由が圧殺され、弾圧が行なわれてきたことは歴史の事実として記憶されている通りです。「大規模災害」を口実とした改憲は反対しにくいもっともらしい理屈です。非常事態論はあくまでも改憲の隠れ蓑であることが分かります。
「9条守ろう」の過半数の世論を
衆参両院とも改憲勢力が3分の2以上を占め、国会が憲法改正案を発議し、国民投票に問うことが可能な条件が出来上がりました。安倍政権は、巧妙に改憲策動を進めてくるでしょう。この熊本でも右翼団体の「美しい日本の憲法をつくる女性の会」などの「憲法カフェ」などの活動も活発になって来ています。私たちは、どのような情勢になっても、改憲を押し止めなければなりません。一番確かなことは、「9条守ろう」の国民過半数の世論を作り上げることです。
私たちに、一時休止は許されません。この間に体験した多くの教訓を出発点に、力を合わせて、戦争法の発動を許さず、廃止に追い込み、憲法9条を守っていきましょう。