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<県民集会のご案内>  2020年2月11日  チラシは こちら



2019年12月7日(土)15周年記念上映会終了しました   チラシはこちら


-----------以下は最近の交流集会報告です---------------------

地域・職場9条の会・熊本全県交流集会のまとめ

と き  2019年10月5日(土)13:30~16:00
ところ  熊本市青年会館研修室
参加者  22の九条の会・団体から39人
郡部   みなまた9条の会:3人、にしき九条の会:1人、八代九条の会:2人、あまくさ九条の会:2人、益城九条の会:7人、
9条の会おおづ:1人、あそ9条の会:1人、合志9条の会:1人、山鹿・植木九条の会:1人 
熊本市内 むさし九条の会:2人、たくま・ねがみね9条の会:3人、出水・白山9条の会:2人、個人:1人、
団体   子育て教育九条の会:3人、年金者組合:1人、民医連:3人、
事務局  6人(大学人の会、革新懇、新婦人の会、平和運動センター、
        弁護士九条の会、活かす会)
 次 第 
1.野田邦治事務局員が本日の目的に触れて開会挨拶を行なった。
 猪飼代表が都合で参加できなくなったため、交流会の内容を変更して、トークと質疑にしたことも。

2.DVD上映「不思議なクニの憲法~決めるのは私たち」                             約30分

3.「いま私たちに一番必要なもの」と題するトークと全体質疑・討論
まず、三澤純事務局長から、「議論のための素材資料」として、7月に行なわれた参院選の投票率、世論調査、高校生の自己肯定意識調査などの資料が示され、それに基づいて、全員に質問しながら、現在の青年像を浮かび上がらせた。
その上で、三澤純事務局長と二人の青年(朱鮮美さん、井田高史さん)のトークを中心に、参加者全員で質疑討論を行なった。(質疑・討論の記録は別紙)              
4.まとめと閉会を戸田敏事務局次長が行なった。  

九条の会・全県交流集会の討論(まとめ
(2019年10月5日)

三澤事務局長は最初に、別添の「論議のための素材資料」を示して、空欄(  )を埋めることを参加者に求め、若者の政治意識への関心を喚起した。その上で、「いま、私たちに一番必要なもの」と題して、二人の若者(井田君の朱さん)とトークを行い、それに参加者も参加する形で会は進行した。 

三澤   いま、安倍9条改憲を許さないためには、若い人に9条を守る意味をどれだけ広げるかが重要。若い人はどう思うか。
井田さん 安保法制反対の運動から、街頭行動に参加するようになった。若い人の連帯を感じた。若い人は、何も知らないから物が言えると感じた。
朱さん  私は在日三世です。そのことを理解した上で話しを聞いてください。
私は、街頭行動の中で、若者の叫びを聞いた。若者は苦しんでいるのだと感じた。
三澤  (「理論のための素材資料」から、若者の意識について整理した上で)二人はどう思うか。
井田さん 若者は、いまの政治を肯定的に見る人が多い。だからどう声をあげてよいか分からない。
朱さん  みんな自分は社会の一員だと思っていない。価値ある人間だと思っていない。人間関係は自分で造るものだとも思っていない。みんな強い人にしたがって生きようとしているようだ。
井田さん これは、先輩たちがこれまで「決まり文句」でしか語ってこなかった結果ではないか。
朱さん  これでは、若者は責められているというように感じてしまう。 
     若者は、憲法9条は、自分の暮らしにどう係るのかわからない。戦争も想像できない。
     しかし、外国では国民が毎日憲法を感じながら生きているように見える。憲法に関係を持って生きている。
三澤   私たちは、若者が親近感を感じない「大きなこと」、例えば国家や憲法だけを話していて、だからすれ違っているのだろうか。
井田さん 九条が改悪されれば「赤紙が来るぞ」と言われれば、若者は一歩引いてしまう。
朱さん  私は、在日三世として、毎日憲法と直結して生きている。みんなの中に「マイノリティ」を見つけたらどうだろう。
     みんな、「若者に期待しながら、若者に失望している」のではないだろうか。
     若者に伝わっていない。生き様で伝えることが大事ではないか。
井田さん なかなか伝わらない。熱すぎると惹かれてしまう。自分は、「行動で、楽しく、ポディティブに」をモットーにしている。
(会場から意見

益城9条の会(甲斐さん)
   若い人から、奨学金が高くて大変と相談を持ちこまれることがある。
  学生は、奨学金は返すしかないと考え、安くするために政治を変えようとは考えないようだ。
朱さん  学校で憲法を教わっていないのだろうか。
子育て教育9条の会(金津さん
   学校で教えてはいるが、形だけで身についていない。
井田さん 学生は手段を知らない。みんな苦しいよね。しょうがないよね、で終わっている。 
朱さん  自分は、いろいろな偏見の中で憲法を学んだ。私は、いろんな奨学金制度があることを自分で探してそれを利用している。
たくま・ながみね9条の会(松永さん) 
  自分は奨学金は貰ったが、教師になって返さなくても良くなった。
奨学金制度も改悪された歴史がある。
益城9条の会(木本さん
   奨学金が改悪されてきた。学校では、日本が韓国で何をやったかも教えていない。
三澤   身近な問題から始めて、憲法9条に持っていくような話し方が大事ですね。
井田さん そうですね。保守層も巻き込むような。
朱さん  若者に聞いて欲しい。若者は先輩から教えてもらえば分かる。
井田さん 若者は、出る杭は打たれると言う言葉も知っている。
三澤   いま若者は、日本の近現代史を受験のための知識として走っているが、それが自分にどう繋がっているかが分からない。したがって政治や憲法を身近に感じられない。そこが問題だ。
弁護士9条の会(福永さん)
   いま若者は、自分の価値を主張できないでいるようだ。苦しい中で、仕方がないと諦めている。いきなり9条からではなく、憲法13条「幸福追求権」から入るのも一つではないか。
あまくさ9条の会(中山さん)
   いま日本は、弱い者にとっては、生きにくい世の中になっているようだ。
あまくさ9条の会(宮崎さん
   いま、若い人を結集することに苦労している。若い人には、苦しい現実の原因を話しあうことから始める必要がある。
朱さん  九条の大切さを語る前に、「いま困っていることはないか」と話しかけることが大事だ。
井田さん 若者には、話の場が大事だ。先ず相手の話を聞いてから、教えていく、これが基本だろう。
朱さん  「レスキュー ワカモノ」と呼びかけてみたらどうだろう。
にしき9条の会(淵上さん)
     子ども医療費無料化で「委任払い制度」に取り組んだ。自分と関わりがあれば若い人は動く。
みなまた9条の会(高岡さん

     ザ・ニュースペーパーの公演には若い人が集まった。今の若い人はディベートが上手だ。
井田さん 若者は興味のあることしか聞かない。
朱さん  若者はリスクを背負いたくないと思っている。だからSNSに頼ることが多い。
あそ9条の会(川端さん)
     街頭署名でも、若者は道の反対側を通り過ぎて行く。若い人は、政治を変えることには関心がないのだろうか。
9条の会やつしろ(中原さん
     九条の会も絡んで、地域で共同行動に取り組んでいる。
おおづ9条の会(斉藤さん)
     今日の企画の冒頭で紹介された「議論のための素材」を見て、日本の高校生の6割以上が、自分は勝ちある人間ではないと考えていることを知って愕然とした。人は生まれただけで価値あるものであるべきなのに、ここに日本政治の歪が集中的に表現されていると思った。また9条の会は高齢化に直面している。しかし、高校生平和大使の話しを聞いて元気が出た。
井田さん 一緒に考えていきましょう。
朱さん  関心のない人とどう結ぶかですね。

閉会の挨拶を戸田事務局次長が行なった。
  本日の交流会は「安倍改憲NO!を地域・職場から」をスローガンに開催されました。
目的は二つ、一つは、いま熊本の九条の会に何が求められているかを明らかにすること、二つ目は、12月7日に予定されている「くまもと九条の会15周年記念行事」を成功  
させることでした。
 若者を交えた全体討論では、どうすれば若者を結集できるかを話し合いました。先ず、若者の困っていることから入り一緒に考えることから始めようと言う言葉が印象に残り
ました。この討論を地域・職場に持ち帰って、討論し、深めていきたいものです。
 7月に行なわれた参議院選挙での野党共闘の前進は、私たちに新たな可能性を感じさせてくれるものでした。熊本でも、多くの地域で野党と住民の共闘が取り組まれましたが、その背景に、思想・信条、政党支持の違いを超えても日常的に活動している地域9条の会の存在があることも見えてきました。
 12月7日のくまもと九条の会15周年記念行事のチラシとチケットが出来ました。この「不思議なクニの憲法」の上映会という企画は、若者や無関心層にどう伝えるかと言う視点から検討されました。保育所も設けます。多くの方が参加できますよう一層の働きかけを宜しくお願いします。
以上、安倍9条改憲を許さず、政治を変えるために、お互いに更に頑張っていくことを誓って閉会と致します。                  以上

  
<過去の記録>
9条を守る結び目になろう”(概要)
益城町で、くまもと九条の会12周年記念講演会



くまもと九条の会12周年記念行事は、12月3日、熊本地震の震源地となった益城町で開催されました。安倍政権が地震直後に「緊急事態条項」を持ち出したこともあり、被災者に連帯し、被災地で戦争法と緊急事態条項を考えようと企画されたものでした。
要所要所には益城町九条の会のメンバーが道案内に立ちました。会場となった益城町文化会館ホールには、県内外から200人が集まりました。
三澤純くまもと九条の会事務局長の司会で始まり、猪飼隆明くまもと九条の会代表世話人は、7月に行なわれた参院選での市民と野党の統一候補擁立にふれ、12周年を機に更に創意工夫をしていこうと開会あいさつを行いました。
記念講演は、東京慈恵会医科大学教授で憲法学者の小沢隆一氏が「戦争法発動・九条改憲阻止と私たちの課題~緊急事態条項にも触れて~」と題して行ないました。①現局面をどう見るか ②憲法9条の意義 ③戦争法の概要と問題点 ④自民党の「日本国憲法草案」の逐条批判~日本国憲法と対比して ⑤補論・緊急事態条項の危険性について⑥戦争法を廃止して立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻す、についてレジュメに基づいて丁寧に解説を行ないました。その中で、小沢氏は、第189国会の「平和安全法制に関する特別委員会公聴会」に自らが公述人として参加し発言した内容・憲法九条の解釈について・法案の違憲性にも触れました。
小沢氏は、最後に、いま九条の会の頑張りどきである。そのためには ①「9条改憲反対」の一致点を何よりも大切に ②「9条を守るためにいま必要なこと」について旺盛に話し合い、交流を広げること ③9条を守る「結び目」になろう、と呼びかけました。
講演を終わって、沖縄から参加した琉球大学の高良鉄美教授が特別報告を行い、辺野古基地・高江のヘリパッド建設反対運動、沖縄の野党共闘にも触れて、九条破壊を許さない連帯を訴えました。
閉会あいさつを、田尻和子代表世話人が行い、講演会終了後、希望者は、益城町九条の会のメンバーの案内で被災の現場を見て回りました。    詳細はこちら

<写真 中段は司会をする三澤純事務局長、下段は特別報告をする琉球大学の高良鉄美教授>

写真)憲法9条を守るために熊本でも多彩な行事が日々行われています。

     提案:毎月3日は行動しよう  

      過去の取り組み報告  2011年11月3日ライブステージ(動画)  
         
         くまもと九条の会ブログ


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