プロフィール

日本を『戦争をする国』にさせないために
くまもと九条の会の紹介
くまもと九条の会が誕生しました
全国九条の会の誕生
 2004年7月、井上ひさし(作家〕、梅原猛(哲学者)、大江健三郎(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、小田実(作家)、加藤周一(評論家)、津地久枝(作家)、鶴見俊輔(哲学者)。三木睦子(国連婦人会)など、日本の知性と良心を代表する 9氏によってアピールが発表され、全国九条の会が発足しました。このアピールは、「日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています」という言葉から始まり、改憲の意図は「日本を戦争をする固に変えるところにあります」と強調し、「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ『改憲』のくわだてを阻むため、一人一人ができる、あらゆる努力をいますぐ始めることを求めます」と結んでいます。

全国九条の会のアビールに応えて「くまもと九条の会j発起人会
熊本では、このアピールに賛同した、猪飼隆明(元熊本大学教授・現大阪大学大学院教授)、上塚高弘(熊本県保険医協会会長)、宇野昭彦(医師)、木崎安和(熊本大学法学部教授)、千場茂勝(元熊本県弁護士会会長)、田尻和子(弁護士)、谷口清美(熊本県原爆被害者団体協議会会長)、浜田知明(版画・彫刻家)、原田正純(熊本学園大学教授)、藤岡崇信(浄土真宗・真行寺住職)の 10氏が集まり、 8月から 3回の会合を持って、「くまもと九条の会」の発起人会を発足させました。
この発起人会は、全国の九条の会のアピールに応えて、「日本を『戦争をする国』にさせないために憲法九条を守りましょう」と言う訴えを発表し、思想・信条の違いを超えて、向こう 3年間(2007年まで)で「日本を『戦争をする国』にさせないために憲法九条を守るアピールへの賛同」署名を熊本県民の過半数集めることを提起しました。

「くまもと九条の会J発起人の提起に応えて多数の署名 r呼びかけ人J
この提起に応えて、県下の各界・各層の百数拾名の方々が、この署名の「呼びかけ人」となり、 10月7日には、発起人、呼びかけ人、賛同団体・個人による「くまもと九条の会・賛同者の集いjが聞かれました。千場茂勝氏の「改憲をめぐる情勢と九条を守る意義」についての講演を聞いた後、事務局から今後の活動方針が示され、 9名の方がそれぞれに思いを熱く語り、 80人近い参加者は今後の活動について決意をかためることができました。

10月 12日に正式に発足
10月 12日には、千場茂勝代表以下 6人で、県庁で記者会見を行い、くまもと九条の会の正式の発足が発表されました。その席で、それまでに検討し出来上がってきた発起人のアピール、署名用紙、賛同呼びかけ人一覧、行動提起、役員体制等が示されました。
くまもと九条の会の代表委員は、千場茂勝弁護士、医師の宇野昭彦氏、上塚高弘・熊本県保険医協会会長、猪飼隆明・大阪大学大学院教授の四氏、事務局長は木村浩則・熊大教育学部助教授とし、事務局体制も、当面 8つの団体の事務局長クラスで構成しながら、必要によって補強していくことになっています。
くまもと九条の会の発足記念行事として、 11月 1日(月)に、日本国憲法草案の作成に直接かかわった元 GHQ職員であった、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの講演会が開催されましたが、会場溢れんばかりの 900人の参加者は、日本国憲法のすばらしさに確信を持つとともに、「くまもと九条の会」の誕生を心から歓迎しました。
いま地域・職場・分野別の九条の会づくりの準備が進められ、憲法問題の学習会があちこちで始まっています。

1.くまもと九条の会の目標
2007年までに、「日本を『戦争をする国』にさせないために憲法九条を守るアピールへの賛同」署名を、熊本県民の過半数集めます。

2.くまもと九条の会の特徴
①全国の九条の会との上下関係はありません。くまもと九条の会は、全国の九条の会のアピールに賛同して行動しますが、なんら上下の関係はありません。
全国にも県内にも、同じような名前の組織が沢山できつつありますが、可能な場合はこれらと連帯しつつ、自主的に運動を進めていきます。
②県内の多様な団体と個人が、憲法九条を守るという一点で連帯して運動を進めます。県内でも、上下関係を作らず、それぞれの団体・個人が、憲法九条を守るという一点で連帯して運動を進め
るという視点に立って、自らの責任において自主的に運動をすすめます。くまもと九条の会は、その世話役・調整役を果たします。
③思想・信条、政党支持の違いを超えたかつてない広い個人と団体の結集体です。日本国憲法、なかんずく九条はいま大きな試練に立たされているという共通の強L、認識をもとに、思想・信条、政党支持の違いを超えてかつてなく広い個人と団体が結集していることは、発起人、呼びかけ人、賛同団体を見ても明らかです。いまこそこの結集した力を存分に発揮できる、いや、しなければならない時です。

3.くまもと九条の会の運動の進め方
①憲法問題の学習を先行させましょう九条の改悪を許さないためには、まず国会でこの改悪を発議させないこと、さらに、国民投票になっても、改悪を許さない過半数の世論を作りあげることが必要です。そのためには県民一人一人の意識に働きかけて誤解を解き、疑問に答えていく学習が先行される必要があります。地域、職場で、平和、くらし、教育など身近
な切実な問題と結びつけて憲法を学び、署名推進の革新とエネルギーを蓄積して行きましょう。くまもと九条の会として、タイムリーな大学習会なども企画します。
②身近な人がまず集まって行動し、できれば地域ごと、職場ごとの「九条の会jの結成をめざしましょう
ことは、憲法九条をいま守らねばと気付いた人びとの多様な行動から始まります。県民過半数の署名を集めるためには、地域ごとのあるいは職場ごとのきめ細かな取り組みが必要になってきます。地域・職場の良心と良識に訴え、「アピール」に賛同する多くの人々を結集し、「地域・職場九条の会Jを作っていきましょう。幸い全県下にネットを持つ多くの団体が賛同団体として参加してきています。これらが互いに手をつなげば、市町村ごとの「九条の会」の結成も夢ではありません。各団体と個人は、それぞれの創意と持ち味を活かして多彩に活動しましょう。

③署名の集約は団体別と地域別の二本立てで行いましょう
署名の集計は、団体と地域がダブることは避けられません。したがって、集計は、団体は可能な限り地域に分解し(原則、市町村単位、または郡市単位)、団体別と地域別の両方の集約をしていきます。

④定期的に街頭行動などを行って県民にアビールしましょう
勝負は県民の意識をどちらが握るかです。個別の対話を積み上げながら、定期的に街頭行動なども行い、思想・信条の違いを超えて憲法九条の改悪に反対していることをマスコミなどの力も借りて県民にアピールしていきましょう。

⑤全県の活動を交流し、励まし合って活動しましょう
ねばり強い活動が求められています。進んだ経験に学び、互いに刺激し合って運動を発展させましょう。「くまもと九条の会」ニュースをみんなの力で発行し続けましょう。

⑥みんなの工夫で活動の財政的裏付けを作りましょう